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正月休み [雑談]

明けましておめでとうございます。

正月休みはギターとパソコン、アマゾンビデオに終始しました。
予定していた作業はとりあえず完了です。

2月に予定しているピアノと管楽器の室内楽演奏会でテレマンの4重奏または3重奏曲TWV43:e3の通奏低音パートをギターで演奏することになり、鍵盤譜からギター譜をパソコンで作っていました。フリーソフトのMuseScore2を使いましたが無料ソフトとしてはとても良く出来でいます。12月30日から1月1日の3日間で各日数時間の作業で全楽章の作成が完了しました。

1月末締切のコンクールの一次審査用の録音を行いました。曲はソルの練習曲Op.35-22「月光」で、こちらも12月30日から1月3日まで毎日数テイクの録音を行いましたが最終的に1月2日の物で応募しようと思います。

年末にyoutube録画機材のZOOM Q2HDを後継機種のQ2Nに新しくしました。基本はQ2HDと変わりませんがQ2HDは動作が安定しなかったので買換えました。機能的には外部マイク入力が出来る位の違いですが動作は安定しているようです。画質は魚眼の歪みが大きくなってむしろ劣化していますが、画質には拘らないので良しとしています。画角を5段階に調整出来るのですが一番狭くして使っています。以下はFaceBookのクラシックギター演奏愛好会の1月課題曲を1月2日に収録した物です。



Amazon Fire TV Stickを入手してから嵌ってます。dTV30日無料とかでは全く見る気がしませんでしたが、テレビでリモコン操作だけで映画やTVドラマを見ることが出来るという手軽さは別世界です。おかげで年末年始特番の面白くもないTV番組を見ることもなくamazonプライムビデオを見まくっていました。



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2016年を振り返って [雑談]

2016年を振り返ります。
 2016年は私にとって大きな転機となりました。一番大きなことは休むことなく続けてきたホルン奏者としてのオーケストラ活動を辞める決意をしたことです。自分の中ではとっくに決めていたことですが、混乱を避ける意味でも意思表示の時期を選ぶ必要があり、ようやく落ち着いてきました。新交響楽団での演奏は1月29日の演奏会で終了となります。ですが出身大学のオーケストラの仲間と2月12日に管楽とピアノの演奏会を行うことになり、今現在はホルンを吹くことがとても忙しい状態にあります。結果がどうなるかは分かりませんが良い演奏が出来るように最後まで頑張るつもりです。
 さてギターでは全日本アマチュアギターコンクールで優勝出来たことが一番大きな出来事でしょう。そのこともあってギター関係の人脈が広がりました。お世話になっているクラスタでソロライブもやらせて頂きました。
 マルセロ・バルベロ・イーホとの出会いもありました。弦や弾き方も試行錯誤でしたが最近ようやく楽器に慣れてきた実感があります。来年はこの楽器とともに新しいことに挑戦して行くつもりです。
 今年聴いた演奏で最も感動したのはレオナルド・ブラーボさんでした。インストアライブで狭い空間でとても近い距離だったこともあるかもしれませんが、エルナンデス・イ・アグアドから紡ぎだされる音と音楽に酔いしれました。
 来年は3月からは完全にギターのみで音楽活動をする予定でいます。今まで参加出来なかったイベントにも積極的に出て行って、今年以上に充実したギターライフにしたいと思っています。


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音色とノイズ [雑談]

ピアノの音色が奏者によって異なるのは何故かということが長年の疑問でした。というのもピアノというのは構造上はハンマーが弦の上に落ちることで音を出しており、音の大きさはハンマーが持ち上げられる高さで決まるものだからです。ですから鍵盤を押すという行為はハンマーを何処まで持ち上げるかという間接的なものであり、タッチが異なっても音はハンマーの落下によるものなので強弱以外に人の操作は影響しないというのが原理的な構造です。昔調べた範囲では奏者による音色の違いというのは主にペダル操作と鍵盤を押していることによる共鳴音のコントロールによるものだという理解でした。最近になってネットで検索して見つけた説明では弦の振動以外のノイズ成分が強く影響しているというもので、成程と思いました。そこでも勿論それ以外の要素として微妙な強弱、多声部のバランスなどの音楽表現に係る要素による影響も書かれているのすが、ノイズが人が感じる音色に大きく影響しているというのは興味深いものでした。ノイズというのは鍵盤を叩くと鍵盤そのものが底に当る音が出ます。ピアノ演奏を聴いていると音程以外にカタカタ、コトコトという音が鳴っています。弦楽器や管楽器などでも音色の印象は発音が大きく影響すると言われています。ですからピアノのハンマーが弦を叩いて出る純粋な弦の振動音に差は無いとしても奏者の鍵盤へのタッチが生み出す様々な雑音成分が発音時に同時に出ておりそれが音色の違いになっているということのようです。
ギターの場合は指先が音色をコントロールしているという感覚が強いのでノイズ=悪であり、ノイズが少ない方が良いというのがクラシックの正統的な考えになりますが、フラメンコやジャズなどではノイズも音色の構成要素と捉えています。要は程度問題ですがノイズも含めて音楽表現と考えると表現の幅が広がるかもしれません。


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やっぱりジョンが好き [雑談]

私がギターを始めたのが1974年で、最初に聴いたレコードは親父が持っていたセゴビアの2枚組のLPでした。その後で親父が買って来てくれたのがCBSソニー100選かなにかに含まれているジョンの名曲集のLPです。アルハンブラはセゴビアの方が良いななど思いながら、端正なジョンの演奏に引き込まれました。ギターに熱中していた中学、高校時代に良く聴いていたのはジョン、ブリーム、イエペスです。

少し話がそれますが1976年3月に放映されたNHKの銀河テレビ小説「駱駝の夢」というドラマのテーマ曲がギター版のシャコンヌでした。何故それがシャコンヌだと分かったのかは覚えていないのですが、テレビから流れるシャコンヌに強烈な印象を覚えたことは確かです。テレビが先かレコードが先かは曖昧ですがイエペスのアランフェス+ある貴紳+シャコンヌというLPがあり、このイエペスのシャコンヌは何度も聴いていました。イエペスは10弦の音や音楽の流れが機械的であまり好きではなかったのですが、多分6弦で弾いているであろうこのLPと10弦の演奏ではヴィラ=ロボスの12の練習曲のLPが愛聴盤でした。

最初に聴いたブリームは覚えていないのですが、ブリームが多用するスルポンティチェロの固く細い音が好きではなく、当時この3人の中では圧倒的にジョンが好きでした。ジョンに関してはバレンボイムとのアランフェス、ヴィラロボスの5つの前奏曲、バッハのリュート作品集など、普通に町のレコード店で買える国内版のLPを購入していました。バッハはまとめてリュート作品を聴くというのが多分このジョンの2枚組が最初で、この演奏が刷り込まれています。

一浪して大学に入ったのが1981年でその後はオーケストラ活動に熱中していたので、その後に発売されたギターのレコード、CDは殆ど聴くことはありませんでした。先に感想を書いたように録音物として聴くジョンの演奏はデジタル録音になる1980年以降に音が大きく変わったと感じています。

その後の90年代になってまたギター熱が再発してギターのCDを買うことも増えたのですが、90年代は福田進一さんが次々とCDを出していて新しいレパートリーと福田さんの演奏が魅力で結構買っています。特に好きだったのがピアソラの5つの小品、コユンババ、「プラテーロとわたし」などです。
ジョンの80年代以降のCDも何枚か買っていましたし、その頃はギターの音に対するイメージが今ほど明確ではなかったので、あまり違和感はなく聴いていましたし、知らない曲を聴くということを楽しみにしていたように思います。その頃にジョンの録音で良く聴いていたものは武満作品集やアッシャーワルツ、ジョンゴあるいはブローウェルの黒のデカメロンなどです。
今回購入したボックスセットで唯一のDVDザ・セビーリャ・コンサートは発売当時にLDを購入していました。その頃はジョンが世界最高のギタリストと思っていましたし、LDのドキュメンタリーを見てスモールマンのギターも新しい構造に素直に感心していました。95年の久々の来日は聴きに行きPAを使っているにしてもCDと変わらない完成度の演奏に感激しました。その後の来日でアランフェスと自作のエオリアン組曲を演奏するのも横浜まで聴きに行き生演奏でアランフェスを完璧に弾けるのはジョンしかいないと感激したものです。

近年になりギターの音の違い、伝統的な名器の音の良さを知るようになり、ギター演奏の聴き方も変わってきました。音という面では80年以降のジョンの音、特にスモールマンを使うようになってからは音そのものには魅力を感じなくなりました。ですが音楽性に関しては若い頃から一貫した完成度を維持しており、やはり唯一無にのギタリストであると思います。今回、今まで聴いていない音源を含め、60年代、70年代の録音を聴いてみて、はやり自分はジョンの演奏が好きなのだと再確認しました。

下記はyoutubeにあるBBCのドキュメンタリーで、SKYの演奏も含め、様々な時代のジョンの演奏を見ることが出来ます。貴重なのはギター教師であったジョンの父親のレッスン風景があるのですが、無駄のない演奏スタイルがジョンそのものであり、ジョンの演奏技術や音楽の基礎は父親から学んだ時点で完成していたのだと想像できます。また色々な時代の演奏シーンを見るとアグアドを使っていた頃の演奏が最も魅力的であると再確認できます。




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ジョン・ウィリアムスCDボックス2 [雑談]

ジョンのCD雑感の続きです。LPのリリース順ではなく録音順に見てみると65年12月のオーマンディとのアランフェスの後はしばらく空いて1967年の7月にグローブス/イギリス室内管との「ある貴紳のための幻想曲」とドッジソンの協奏曲1番、同時期にヴァイオン、ヴィオラ、チェロとの室内楽としてハイドン、パガニーニの室内楽を収録しています。また68年にはジュリアーニとヴィヴァルディの協奏曲と合わせ物が続きます。「ある貴紳の」やジュリアーニの協奏曲は言うまでもなく素晴らしい名演です。ギターソロによる録音は1969年のスペイン音楽集まで間が空いています。このスペイン音楽集は国内版のCBSソニー名盤シリーズのギター名曲集に含まれていた曲が多く、10代の頃に耳馴染んでたジョンの音そのものです。改めて聴いてみると凄いとしか言いようがありません。録音やマスタリングによる音作りという一面はあるとしても、アグアドを使っているらしいジョンの音は硬質で研ぎ澄まされ低音も高音も反応良く鳴りきった鮮烈なものですが、決して破綻することなく気品を保っています。ジョン自身の編曲によるグラナドスの「詩的ワルツ集」など信じられない程に早いテンポでありながら、決して崩れることなく音楽的に表現されています。このCDに含まれる全ての演奏が理想的な名演であり、ジョンが残した録音の中でもベストと言って良い名盤だと思います。
70年代になるとブリームとの2重奏やバレンボイムとのアランフェス、ヴィラロボスの協奏曲、ポンセやブローウェルの協奏曲など多様な録音が続きます。バレンボイムとのアランフェスはオーマンディ版と優劣つけ難い名演だと思います。70年代中頃から杉のフレタを使っているようですが、70年代の録音を聴く限りはジョンらしい切れ味の良い音を聴くことが出来ます。80年のアルベニス作品集からデジタル録音になっているようですが、このCDから音の印象が一変します。ホールトーンを意識した録音セッティングなのかもしれませんが音に芯がなく低音はボケて高音も味気ない音に感じます。杉のフレタを使うようになって魅力が無くなったという人がいますが、私はデジタル録音になって魅力が無くなったように感じます。全58枚のCDの丁度29枚までが60年代、70年代の録音であり、独奏曲、協奏曲、室内楽とこの時代の膨大な録音を聴けるだけでも全集を買う価値は十分過ぎる程あると思います。


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ジョン・ウィリアムスCDボックス1 [雑談]

ジョンのCDの中で初期の物についての雑感です。
このCDボックスはコロンビア(CBSソニー)により録音されたものになりますが、ジョンはこれ以前にウェストミンスターにレコードを残しています。コロンビア第一弾は1964年にリリースされた「コロンビア・レコード・プレゼンツ・ジョン・ウィリアムス」です。このレコードの録音は1964年5月14日から20日にかけて行われています。ですが1965年リリースの第2弾「超絶技巧ギター作品集」も実は1964年5月21日22日という同時期の収録です。さらには1967年リリースの第4弾「超絶技巧ギター作品集続編」も1964年10月に収録されており、初期のソロ3枚のLP全て1964年にニューヨークのコロンビアスタジオにて行われたものになります。またさらに驚くことに有名なオーマンディとのアランフェスは1965年12月14日に収録されていますが、その直前の1965年11月15日、17日そして12月11日に収録されたものが1969年に第7弾「ギターのための超絶技巧変奏曲集」としてリリースされています。ですので1964年、65年の2年間にLP5枚分の録音を行っているのです。またアランフェスとテデスコの2曲の協奏曲を1日だけでレコーディングしていることになります。さらに詳しく書けばアランフェスのレコーディング日の3日前にパガニーニのカプリス24番、ジュリアーニのヘンデルの主題による変奏曲、ソルの魔笛を一日でレコーディングしています。ジョンは1941年生まれですのでまだ20代前半の頃になりますが、技術的にも音楽的にも既に完成していますし、短期間にこれだけの曲目を楽々とこなす余裕を持っていることに驚きます。後に再録している曲もあるのですがこの初期の演奏は切れ味鋭く瑞々しく録音状態を除けば後の物よりも魅力的な演奏ですらあります。今更ながらセゴビアが絶賛した少年期、青年期のジョンの演奏の凄さをこれらの録音からうかがい知ることができます。

録音状態と書きましたが同時期に収録された第一弾、第二弾を聴くと曲毎に録音品質が異なります。当然この時代はアナログの磁気テープによる録音ですから、年月によりマスターテープの劣化もあるものと考えられます。アナログLPの時代でも世界中で組み合わせを変えてレコードを発売すればマスターテープは何度も使用されているでしょうし、CDの時代になってデジタル変換された時期も異なるのかもしれません。印象としては何度も使われたであろう有名曲程音の劣化が著しいです。CDの1枚目はバッハのリュート組曲4番から始まりますが、これはとてもクリアで良い音で、最初に聴いた時は音質の良さに驚き、リマスタリングの成果かと思いました。ところが続くセビリアではまるでキズと汚れだらけのLPレコードを聴いているようなノイズと歪みがあり、演奏が素晴らしいだけに残念な音質です。もしかしたら保存状態の良い初期版のLPがあれば素晴らしい音で聴けるのかもしれません。曲によっては音質が悪い物があるとはいえ、松のフレタを使っていると思われる初期の録音群は理想的なギターの音であり、ギター音楽に留まらない普遍的なクラシック音楽の演奏スタイルに基づく知的な演奏は最上と言えます。



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オーディオ [雑談]

ジョン・ウィリアムスのCDの感想をと考えているのですが、CDの印象というのは再生環境によって大きく変わってきます。また録音物は加工された音であることも意識しておく必要もあります。私はオーディオマニアではありませんがまずは再生環境について書いておこうと思います。

自宅オーディオは入門機ベースでアンプはONKYOのA-973、CDプレーヤーはマランツのCD6004、スピーカーはVictorのSX-500DOLCEという構成です。楽器練習用の防音室に置いているので音量は気にせずに聴けますが、実際のところ、これで落ち着いて音楽鑑賞をするということは殆どありません。

音楽を聴くというのは通勤途中のポータブル環境が主となります。今までMP3プレーヤ―というものが流行り出してから様々な機種と使ってきましたが、Appleは避けてきており、近年はSONYのNW-A808、NW-A846、NW-A16とウォークマンAシリーズを使い続けています。イヤホンも一時機はブームに乗って様々な物に手を出しまてきました。イヤホンはオーディオテクニカ初のバランスドアーマチュア(BA)方式であるATH-CK9でBA型にはまり、ShureやUltimate Earsの高級機まで手を出したのですが、2007年に突発性難聴を発症して以来、ダイナミックレンジや音場の広い物は避けるようになりました。突発性難聴自体は1ヶ月位でほぼ完治しましたが左耳の低音難聴はやや残っており、それ以来、イヤホンは聴き疲れしないものとしてATH-CK90PROを使ってきました。
ATH-CK90PROの後に90PROMK2が出たのですが、その時に安くなっていたCK90PROを買い足して最近まで2代目を使ってきましたが、それもコードの被膜が劣化してきたので先日ATH-IM01を購入しました。IM01はシングルBA機で90PROMK2の後継機種に該当しCK9、CK90PROと使ってきて違和感なく使えています。

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IMシリーズは現行オーテクのBA機ラインナップで01から04まで番号が大きくなるほど、BAドライバーの数が多くなり、大きさも大きくなり、価格も高くなります。IM01を買うにあたり、IM02やIM03も試聴しましたが、シングルBA機の素直さを選択しました。なおイヤーチップは90PROの頃からコンプライのフォームチップを使っており、IM01でも違和感なくコンプライを使用しています。
ということでジョンのCDはパソコンでatrac advanced losslessで取り込んだ物をNW-A16+ATH-IM01(AT-HDC5にリケーブル)という環境で主に聴いています。



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音名 [雑談]

今日は雑談です。小中学校の音楽では音名と階名を習いました。音名は日本語の音名でハニホヘトイロで、階名はドレミファソラシドです。日本の学校教育では移動ドによる階名唱を行います。授業で習う程度の唱歌なら移動ドでも問題ありませんが、器楽の場合は固定ドの方が圧倒的に有利です。人によっては聴こえる音が移動ドのドレミと認識してしまうという人がいて、楽譜の記譜との対応に苦労するようです。
私の場合は階名唱をやらされる前に固定ドの認識が出来ていたので、中学の音楽の授業で移動ド読みする場合に頭の中で読み替えをしていました。これは後々にホルンを吹く場合にinE inDなどの移調譜を読むことに役立っているように思います。
音名は絶対的音程を表し、階名は相対的な音程を表すものだそうです。ですがドレミはイタリア語の音名ですから、単に階名として利用しているだけです。

さて管楽器などは移調楽器が多く、トランベットやクラリネットはB♭管がメインだったり、アルトサックスならE♭管、ホルンはF管というようにその楽器の出すドの音は変ロであったり、変ホであったりします。さらには同じ楽器でも調性の違う楽器を持ち替えて使うこともあります。管楽器奏者の多くは今自分が使っている楽器の調性を基準とする固定ドで音を理解している人が多いです。といいますかドレミと運指が対応していることで違う調整の楽器でも演奏で困らないのです。ですが絶対音感を持っていたりするとドは絶対音程のことなのでドの指使いで出す音が実音のドの音ではないことで移調楽器を演奏するのは苦労するようです。

それで何が言いたいのかですが、オーケストラのように様々な移調楽器の集団では音名とドレミの使い分けが便利なのです。例えば「のだめカンタービレ」で有名になったベートーヴェンの交響曲第7番の第一楽章の第一主題をホルンはヴァイオリンと一緒に同じ旋律を演奏します。当時はヴァルブのないナチュラルホルンを使っていましたので、ホルンについてはイ長調の長さの楽器を使えという意味で、譜面はinAで書かれています。この旋律をピアノやヴァイオンリンのようにinCの楽器ではシャープ3つのイ長調で書かれており、それを固定ドで読めばミーレド(#)レーシです。移動ドではイ長調のソーファミファーレになります。ホルンの譜面はinAなので記譜上も調号なしのソーファミファーレと書かれています。でも私の頭の中ではホルンのドはヘ音(F)なのでこれを読み替えてシーラソ(#)ラーファ(#)と認識して演奏しています。それでこの最初の音を人に伝える時にinAのソはホルンのシの音で実音ではEという変換をして「実音のEの音」と説明します。

ようやく本題です。
オーケストラあるいは吹奏楽などでは音程を説明する時に実音の音名を使うのが一番確実です。日本のガクタイでは音名としてハニホは使わずにドイツ音名を使う習慣がありまして、私はそれが身に染みついています。ドイツ音名と英語音名は表記や発音が微妙に異なります。ハニホヘトイロに該当する英語音名はCDEFGABで発音は英語のアルファベットそのものです。ドイツ音名ではCDEFGAHでロ音の音名の表記が英語音名と異なります。発もカタカナで書くと、ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、ハーなので、英語のAとドイツ語のEが紛らわしく、また英語表記でのB♭(ビーフラット)はドイツ音名のB(ベー)になります。それでドイツ語も知らない中学生がB♭管をベー管と呼んでいたりします。ちなみにドイツ音名では#、♭はis esを付けるというルールがあります。C#はCis(チス)となります。何故かHesはBなんですね。また長調、短調は英語ではmajor,minorですがドイツ語ではdur(ドゥア)、moll(モル)です。なので私は習慣的にニ長調であればD-dur(デードゥア)が先に思い浮かびます。それでこのコードはエーモルだと言ってしまいがちなのですが、それは英語のコードネームではEm(イーマイナー)なんですね。

ギターを演奏する人でドイツ音名を使う人をあまりみかけません。それで英語音名を使おうとするのですが、若干混乱するというお話でした。なお私はクラシックしかやってこなかったのでギターのコード表記には不慣れです。でも基本的な和音はコードネームで呼んだ方がギタリストには分かり易いかもと思って普段使わないコードネームをこのブログでは書いたりしています。



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