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右手のタッチ1 [演奏法]





右手のフォームとタッチについては様々な考えがあるので難しい課題です。
右手はギターの音を作る上での要ですが、正しい奏法は一つではないという意味で難しい課題です。要はその奏者が求める音を出すことが出来て、また様々な曲を演奏する上での動きに無理が無ければ良いわけです。音の好みは人それぞれですから、好みではないからといって間違っているとは言えません。ギターはタッチにより音の変化をつけられることにありますから、一つの方法に固執することなく、良い方法は取り入れて使い分けると考えた方が表現力が豊かになるでしょう。一方で意識して音色をコントールするにはムラのない安定した音を出すことも出来なくてはなりません。その為には基本的なフォームが安定している必要がありますが、演奏スタイルや好みの違いが出てきます。
ですが明らかに良くない弾き方というものはありますし、良い音を出す為に共通している要素もあります。
そこで一般論として良い悪いを考察してみることにします。なお教本などでもimaのタッチについては詳細に書かれていてもp(親指)についての説明は少ないように思います。pのタッチについては別の機会に書きたいと考えています。

避けるべきでありながら、ありがちな間違いは弦を爪に引掻けて引っ張り上げてしまうことです。これをすると潰れた汚い音になってしまいますが、音量が出ていると勘違いしまう人もいるかもしれません。ギターのタッチは指が弦をひっかくことではなく、弦を押して離すという動作です。タッチはアルアイレとアポヤンドの2通りしかないのではなく、指の形、動かす方向などで幾らでも音を変えることが出来ます。ですが共通していることは爪の左側の生え際に弦を捉えて、爪の中央に抜けるように弦の上を滑るということです。1点で接して1点で抜けるということが重要です。爪の両端の2点で接するのはノイズが生じる原因となるので避けるべきです。
アポヤンドかアルアイレかということよりも、弦を押す方向が音色の差に影響します。弦を表面版に近づける方向に弦を押して離せば深い音になり、表面版に平行な方向に動かすと軽い音になります。アポヤンドの方が自然に弦を表面版方向に押すことが出来るので深く豊かな音が安定して得られますが、アルアイレでも弦を押して指を上に抜くようにするとアポヤンドに近い音を出すことも出来ます。またアポヤンドも深く押し込むだけでなく、軽いタッチのアポヤンドも可能です。
また押して離す動作を素早くすれば立ち上がりの早いクリアな音になり、逆に指先が弦上をゆっくり滑るようにすると柔らかく甘い音が得られます。また指先の動く方向が指板方向なのか、駒の方向なのかでも音色に違いが出ます。また指を伸ばして立てているか、曲げてるかでも音色を作ることが出来ます。
弦の指板よりの位置(スルタスト)で柔らかい音、駒より(スルポンティチェロ)で固い音というのは音色を変える有効な方法ですが、同じ位置でもタッチの使い分けで音色の変化をつけることが可能になります。



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