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左手と右手のタイミング [演奏法]





今までもレッスンで指摘されていたことですが、前回のレッスンで言われて自分なりの理解を整理してみました。左手を押さえるタイミングと右手でタッチするタイミングはどうなるのが理想的かという話です。結論から書くと右手を先に準備するです。但し、これはプランティングを前提にした話です。プランティングはスコット・テナントのパンピングナイロンにより用語として定着しましたがテクニックとしてはそれ以前から使われていました。まず指先を弦の上に置き、適度な圧力を加えて指先を弦から離すことで音を出します。習得すれば弦に置く時間を最小にする事である程度の細かな動きも可能になります。

右手と左手の動作を細かな手順で書くと次となります。

1)右手を弦の上に乗せて準備すると共に左手を押さえる直前の位置に準備する。
2)右手は乗せたまま、左手で弦を押さえる。
3)右手を弦から離し、音を出す。

その理由ですが左手を弦から離す、弦を押さえるという動作は不要なノイズを発生させます。右手をプランティングして消音していることで左手の移動により生じるノイズを押さえることが出来ます。ノイズだけでなく左が動くことによる音程や音質の乱れも抑止出来ます。

慣れないとブツギレになるもしれませんが、練習により音が止まる時間は短く出来るようになります。また、僅かな隙間は適度な残響のある場所であれば音程の変化を聴衆に明瞭に伝える効果があります。まずは試しに曲の出だしだけでも右手を置き、その後で左手を置くきとを意識してみてください。
その効果が実感出来たら、ゆっくり和音が動くような箇所で、和音の変わり目で隙間が出来ても良いので試してみてください。濁りの少ない和声の変化を感じられるはずです。
もちろん単音の動きも同様で、ゆっくりな箇所から取り込んでください。
意識して右手を先に準備することを行うと、それまで鈍感だった発音や音の終わり方のニュアンスや左手や右手の仕種から生じるノイズに敏感になると思います。


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